[[東京外大2017]]

*Japan Studies 1:コーパス日本語学入門

-春学期・木曜4限
-ogiso@ogiso.net ←@を@に直してください

----

-[[コーパス検索アプリケーション「中納言」 https://chunagon.ninjal.ac.jp/>https://chunagon.ninjal.ac.jp/]]


***レポートについて
-〆切:7月13日(木)
-枚数:A4用紙で4枚以上~20枚以下
-メールで提出


**Active Learning (II)
国語研見学?


**Active Learning (I) ''6/29〆切''
***レポートテーマの選定とコーパスの予備調査

-中納言で利用可能なコーパスを使ったレポートテーマを検討し、その予備調査としてコーパスを検索し、検索結果・集計表を作成して、レポートテーマとともにメールで送付しなさい。


**2017/06/29

***コロケーション強度の話

-共起する語(AとB)を評価するとき、単純な用例数だけでは危険
--もともと頻度が高いもの同士のつながりは多くて当たり前だから

コロケーション強度をはかるスコアには様々なものがあり、それぞれに特徴がある
-ダイス係数
--=2×(ABの用例数/(Aの用例数+Bの用例数)) 
---=2*B5/(C$2+C5)
-tスコア
--=(ABの用例数 - (Aの用例数×Bの用例数/コーパスの総語数))/√ABの用例数
---=B5-(C$2*C5/C$1)/SQRT(B5)
-MIスコア(相互情報量)
--=log[2] (ABの用例数×コーパスの総語数)/(Aの用例数×Bの用例数)
---=LOG((B5*C$1)/(C$2*C5),2)

(例)
-例:「玉葱」と共起する(3語以内)動詞の場合
--AB= 「玉葱」~「炒める」の用例数:46
--A=「炒める」の用例数:2069
--B=「玉葱」の用例数:2087
--ダイス係数=2*(46/(2069+2087))=0.0221

-[[サンプルデータ collocation.xlsx>http://www.ogiso.net/wiki/index.php?plugin=attach&pcmd=open&file=collocation.xlsx&refer=%C5%EC%B5%FE%B3%B0%C2%E72016%2F%C1%B0%B4%FC]]

それぞれの数値の調べ方
-※用例数を求めるだけでいいが、「中納言」は用例を取得するためのツールであるため、複数の語の用例数を求めるのに手間がかかる
--BCCWJの語彙表を使えば個々の語の検索は不要 http://pj.ninjal.ac.jp/corpus_center/bccwj/freq-list.html
--検索する場合は、語彙リストをエディタで整形し、検索条件式で一括検索する方法もある
-「コーパスの総語数」は「語数について」のページを参照

-【参考資料】[[助動詞と上接動詞のコロケーション>https://dl.dropboxusercontent.com/u/134600/20140922_collocation_CHJ.pdf]]



**2017/06/22

//-[[yahari_kwic-1800150.xlsx>https://u134600.dl.dropboxusercontent.com/u/134600/yahari_kwic-1800150.xlsx]]

***ランダムサンプリング調査(Excelでの集計・補足)
-大量に用例があり、調査内容からすべて対象にできない場合
-ランダムに並べ替え→先頭n例を調査対象に
--ランダムな数字の列: =RAND() 
--ランダムな数字の列をコピーして「値として貼り付ける」と数字が固定される

***出現サンプル数の調査(重複の削除)
-用例数ではなく、用例が一つでも出現したサンプルの数を調べたい場合
--たとえば一人称代名詞など、サンプル毎に偏って多数現れる語の調査
--「データ」→「重複の削除」

***VLOOKUPの利用
-自作の辞書テーブルのようなものを使って用例を集計する
-[[VLOOKUP関数>授業資料/vlookup関数]]

-VLOOKUPを使った調整頻度の計算


***【補足】Excelの文字列関数で前後文脈を整える

--後文脈の「#」より後を消す(「#」がない場合はそのまま)
 =IF(ISERROR(SEARCH("#",<後文脈>)),<後文脈>,LEFT(<後文脈>,SEARCH("#",<後文脈>)))
--前文脈の「#」以前を消す(「#」がない場合はそのまま)((「#」が複数ある場合の処理があるので難しい。「~」は前文脈に決して出現しない文字を指定))
 =RIGHT(<前文脈>,LEN(<前文脈>)-(FIND("~",SUBSTITUTE("#"&<前文脈>,"#","~",LEN("#"&<前文脈>)-LEN(SUBSTITUTE("#"&<前文脈>,"#",""))),1)-1))


***中納言状での他のコーパスの利用
-日本語歴史コーパス CHJ
-日本語話し言葉コーパス CSJ
-多言語母語の日本語学習者横断コーパス I-JAS
-名大会話コーパス


**2017/06/15

***Excelの文字列関数とIF関数

-例:ジャンル(NDC)の整理
--先頭の文字を取り出す(NDCの一次区分(=類))
---=LEFT(<ジャンルのセル>,1)
--スラッシュで区切られた最初の部分(ジャンルの大分類)
---=LEFT(<ジャンルのセル>,SEARCH("/",<ジャンルのセル>)-1)

-集計用に用意した列で文字列処理関数を利用する
--LEFT
--RIGHT
--MID
--LEN
--SEARCH
--SUBSTITUTE

-条件わけ:IF

-エラー対応:IFERROR

-応用例:品詞の大分類を使う
--=IFERROR(LEFT(<品詞>,SEARCH("-",<品詞>)-1),<品詞>)


***BCCWJ利用の落とし穴

-BCCWJはあくまでも「現代語」のためのコーパスなので通時的な調査には向かない
--レジスターによって母集団の年が違っている
---レジスターの偏りを年代の偏りと勘違いしないこと
--30年あるのは白書・ベストセラー・国会会議録など一部のものだけ

-もともとテキスト量の多いレジスターにたくさん用例があるからといって「そのレジスターでよく使われる」とはいえない→調整頻度の計算
--cf.人口あたりの事故件数,1平方キロあたりの…etc.

//--データ:語彙素「矢張り」 [[kwic-yahari.zip>https://www.dropbox.com/s/33jkbf7k24hlwyw/kwic-yahari.zip]]

***調整頻度の計算
-粗頻度を総語数で割る
--レジスターごとの語数データ:中納言ページの「語数について」からExcelでダウンロードできる
---語数ファイルをピボットテーブルで集計して分母に

-調整頻度には100万語あたりの頻度(pmw)がよく使われる
--粗頻度/総語数*1000000
---数字が小さくなりすぎないようにするため

-※割合の違いを比較するだけなら調整頻度を出す必要はない。



**2017/06/08

-(配布資料)「中納言」検索課題
--定型表現の揺れ
--表記(交ぜ書き・拡張新字体・印刷標準字体)
--語彙(抽象概念の尺度となる形容詞)
--文法(格助詞の選択)


***複数の検索結果の結合
-例:蒲公英・向日葵・菫

ショートカットキーを活用すると便利
-Ctrl+End ファイルの末尾/表のいちばん右下に移動
-Shift+Ctrl+End 〃範囲を選択

+表をコピー
--Ctrl+Home, ↓(列名はコピーしないようにする),Shift+Ctrl+End, Ctrl+C
+コピーした表を既存の表の下に貼り付け
--Ctrl+End, Home, ↓, Ctrl+V, Ctrl+Home

***集計用の列を自分で用意する
-例:表記(ひらがな・かたかな・漢字)別集計
-例:用法分類

**2017/06/01

***質問対応
-自分の研究テーマのための検索方法の相談


***「中納言」検索結果のダウンロードとExcelでの利用(復習)
+ダウンロード
+アーカイブの展開(解凍)
+Excelでインポート

***Excelの基礎
-並べ替え
--反転前文脈の使い方
-フィルタ
--テキストフィルタ

***【重要】ピボットテーブルの使い方
-ピボットテーブル
-ピボットグラフ

***複数の検索結果の結合
-例:蒲公英・向日葵・菫

ショートカットキーを活用すると便利
-Ctrl+End ファイルの末尾/表のいちばん右下に移動
-Shift+Ctrl+End 〃範囲を選択

+表をコピー
--Ctrl+Home, ↓(列名はコピーしないようにする),Shift+Ctrl+End, Ctrl+C
+コピーした表を既存の表の下に貼り付け
--Ctrl+End, Home, ↓, Ctrl+V, Ctrl+Home

***集計用の列を自分で用意する
-例:表記(ひらがな・かたかな・漢字)別集計
-例:用法分類


**2017/05/25

***質問対応
-自分の研究テーマのための検索方法の相談


***(復習)形態論情報を使った検索
-資料「中納言の使い方」参照

***検索条件式の利用

 キー: (品詞 LIKE "形容詞%" AND 活用形 LIKE "連体形%")
  AND 後方共起: 語彙素="言葉" ON 1 WORDS FROM キー
  WITH OPTIONS tglKugiri="|" AND tglBunKugiri="#" AND limitToSelfSentence="1"
 AND tglFixVariable="2" AND tglWords="20" AND unit="1" AND encoding="UTF-16LE" AND endOfLine="CRLF"


**&color(red){2017/05/18 ''休講''};
-出張のため休講とします。

**2017/05/11

***前回の単位分割課題
-[[短単位・長単位分割の解答>http://www.ogiso.net/wiki/index.php?plugin=attach&pcmd=open&file=LSUW_sample_OW1X_00003.pdf&refer=%C5%EC%B5%FE%B3%B0%C2%E72017%2FJapanStudies1]]

***形態論情報を使ったコーパスの検索
-配布資料「中納言の使い方」参照
--この資料は次回以降も使いますので持ってきてください。


**2017/04/27

***コーパスの形態論情報:短単位と長単位

-配布資料参照

***品詞体系と見出し語の階層
-BCCWJ,CHJはUniDicの品詞体系にもとづく

-[[授業資料/UniDicの品詞体系]]
-[[授業資料/UniDicの見出し語階層]]

***形態論情報を使った検索
-例


***(参考)Web茶まめ
http://chamame.ninjal.ac.jp/


**2017/04/20

***「中納言」オンライン利用申込み
-https://chunagon.ninjal.ac.jp/useraccount/register


***コーパスの設計とサンプリング

//-''([[スライド>http://www.ogiso.net/wiki/index.php?plugin=attach&pcmd=open&file=2017_%C2%E83%B2%F3%A5%B3%A1%BC%A5%D1%A5%B9%A4%CE%C0%DF%B7%D7%A4%C8%A5%B5%A5%F3%A5%D7%A5%EA%A5%F3%A5%B0.pptx&refer=%C5%EC%B5%FE%B3%B0%C2%E72017%2FJapanStudies1]]参照)'' 第2回コーパスの設計とサンプリング

-''(スライド参照)'' 第2回コーパスの設計とサンプリング

-均衡コーパス(Balanced corpus)
--「バランスがとれている」「代表性」とは?
--コーパスの母集団の設定とサンプリング
--BCCWJのサブコーパス
--可変長と固定長
-著作権をめぐる問題


***参考リンク
-英語のコーパス リファレンス
--[[ブラウンコーパス マニュアル>http://www.hit.uib.no/icame/brown/bcm.html]]
http://www.hit.uib.no/icame/brown/bcm.html
--[[BNCリファレンスガイド>http://www.natcorp.ox.ac.uk/docs/URG/]] http://www.natcorp.ox.ac.uk/docs/URG/
-現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)
--[[現代日本語書き言葉均衡コーパス:概要>http://pj.ninjal.ac.jp/corpus_center/bccwj/index.html]]
--[[現代日本語書き言葉均衡コーパス:サンプリング>http://pj.ninjal.ac.jp/corpus_center/bccwj/sampling.html]]


**2017/04/13

***「コーパス」について [#k44345b6]

:狭義のコーパス|言語研究を目的として収集され、言語研究のための情報が付けられたコンピュータ上で利用可能な大規模な言語データ。
--現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ) / 日本語歴史コーパス(CHJ)

:広義のコーパス|コンピュータ上で利用可能な大規模な言語データ。必ずしも言語研究向きではないが、言語研究にも利用可能。
--さまざまなテキストアーカイブ(新潮文庫の百冊 / 青空文庫 / 国会会議録)
--Web上のデータ
---検索サイトの利用
---WAC(Web as Corpus)

-この授業で扱うのは主に狭義のコーパス。中でも「現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)」が中心
-日本語コーパス以前のデータとBCCWJの違いは
--cf. スライド

***紙の資料からコーパスまで

+(紙の)本文
+(紙の)総索引(コンコーダンス)
+電子テキスト
+構造化テキスト
+形態論情報付きコーパス

***現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)とは
-BCCWJについて、まず最小限のことを説明します。

-[[BCCWJ少納言>http://shonagon.ninjal.ac.jp]]
--登録不要
--文字列検索のみ
--500例まで表示
-[[BCCWJ中納言>http://chunagon.ninjal.ac.jp]]
--要登録
--形態論情報を使った検索
--全件(一度に最大10万例まで)ダウンロード可

***「現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)」
-BCCWJ[[少納言>http://shonagon.ninjal.ac.jp]]


***「中納言」オンライン利用申込み
-https://chunagon.ninjal.ac.jp/useraccount/register


**2017/04/06
***イントロダクション/日本語コーパスの紹介

-[[自己紹介]]
--大学共同利用機関法人人間文化研究機構 国立国語研究所 http://www.ninjal.ac.jp/
-コーパスとは
--[[国立国語研究所コーパス開発センター>http://pj.ninjal.ac.jp/corpus_center/]]

-デモ
--「現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)」
---BCCWJ[[少納言>http://shonagon.ninjal.ac.jp]]
---BCCWJ[[中納言>http://chunagon.ninjal.ac.jp]]
--[[Web茶まめ>http://chamame.ninjal.ac.jp]]
--Excelによる集計(ピボットテーブル)

-シラバス確認
--この授業の目的
--授業の進め方
--評価方法

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